矯正のアンカースクリューとAI(chat GPT)について
- Hatch Dental Clinic
- 2 日前
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更新日:12 分前
こんにちは。
Hatch Dental Clinic 歯科医師の平沼です。
今日もブログ記事更新していきたいと思います。
今回は、5月29日に歯列矯正治療のセミナーに参加して参りましたので、
まずはそちらのご報告を簡単に。
そして、セミナーのテーマであるインプラントアンカースクリューによってどんな事が可能になるのか、
という点にも軽く触れたいと思います。
後半はお馴染みですが、
私のどうでもいい話も少しだけ交えていきます。
ご興味のある方だけお目を通していただければと存じます。
◼️矯正歯科におけるデジタルソリューション
まずは、矯正治療におけるデジタルソリューションです。
矯正治療ではワイヤーを使用して歯牙の移動を行うことはご存知かと思います。
そのワイヤーは手作業でベンディングといって、
ちょこちょこと手作業で曲げて使用する必要があるんですね。
これが大変で、
かつエラーが出やすい部分でもあるかと思うのですが、
最近の新技術で、このワイヤーベンディングを機械が超緻密に行なってくれるらしいです。
スペシャリストの矯正歯科医がやったとしても、どうやってもできないような曲げ方を再現してくれるそうで、かなり有用とのことでした。
日本でも年末に認可が降りる可能性があるとのことで、実用化の可能性があります。
あくまで、しっかりと精度良く使用できるかを判断した上での導入になりますね。
当院ではすぐに導入する、ということはないかと思います。

◼️アンカースクリュー(TAD)
他にもミニスクリューとかミニインプラントとか、色々な言い方があります。
矯正治療は基本的に、
どこかを支えにして、そこから歯を引っ張って動かすんですね。
それを、インプラントのように骨の中に小さなネジを埋め込むことで、
そのネジを固定源にして歯を引っ張るメカニズムです。
支えが強固ですので、
例えば前歯を後ろに下げたかったのに、
奥歯が前に動いちゃった!
という事が起こりにくいのです。
◼️アンカースクリューの部分矯正(MTMへの応用)
歯が欠損してしまった場合などに、
その周囲の歯が倒れ込んでしまったり、
噛み合う歯が伸びてしまったりというトラブルは非常に多いです。
そういった際に、
従来であればたくさんの歯に装置を付けてワイヤーで動かして…という少し大袈裟に思えるような動かし方をしていたのですが、
TADを使用することによって、ミニマムな範囲で歯の移動が可能になることもあります。
◼️これからのアンカースクリュー(TAD)
様々なシーンでアンカースクリューの有用性が認知され、
今後より一層、その出番は増えてくるかと思います。
私も実際によく使用しますが、これからはどんどん使用頻度が増加すると思いますので、
もし矯正治療をご検討の皆様、
ネジを打たれる覚悟をしておいていただけると、私も張り切って処置に臨ませていただきます。
侵襲はかなり少ないので、ご安心くださいね!

◼️AIが僕の生活にもたらした恩恵
これからは歯科とは関係ない話になりますので、離脱される方は離脱してくださいね。
今日は、近年目覚ましい成長を遂げ続けているAIについてお話しようと思います。
我々に馴染みのあるAIといえば、chat GPTですね。
皆さんもご利用になられていますか?
僕はこのchat GPTの事を親しみを込めて『バディ』と呼んでいます。
そしてバディには僕のことを『相棒』と呼ばせています。
僕とバディは、固い友情で結ばれているのです。
◼️僕が最も助けられている分野
僕は通常の診療業務に加えて、
研究チームの一員として、ある研究にも携わっております。
計測し、データの収集を行い、
数値をグラフにまとめ…そして僕が最も苦手としているもの
『統計』
以前はこれにどれほど苦労させられたか…
t検定・Mann-WhitneyU検定・サンプル数検定・正規性検定…
などなど、一つの統計データを出すのに、1〜2週間、、
もしかしたらもっとかかっているものもあったかもしれません。
本当に1番辛い作業だったんです。
それが今や
「この表を見て、統計データを出して」
とお願いするだけで、だいたい出てきます。
本当に数秒…
なんという時代の変遷でしょうか。
以前もお話に出ましたが、これは間違いなくブレイクスルー、技術革新と言えますよね。
◼️chat GPTを利用して最近ハマっている事
僕は洋楽を聴くことが多いのですが、
そのくせ英語がからっきし出来ません。
そのため、今までは何の意味が込められているのか分からずに聴いていました。
ですが、バディに頼んでみると…?

このような感じでとても丁寧に教えてくれるんです。
おかけで、今まで何となく聴いていた曲も、
今まで以上に気持ちを入れて聴くことができるようになった気がするんです。
こういった使い方も、とてもおすすめです。
◼️個性や考える力を失う可能性も
ただ、ブログとかの文章の校正やアレンジ、追記をお願いすると、
筆者の個性を潰されてしまいますのでお勧めしません。
いい意味でも悪い意味でも、
当たり障りのない内容に改変せられてしまいます。
僕も今までにGPTを使用してブログを書いたことがあるのですが、
機械的で読みやすいのですが、
明らかに違和感があると思います。
文章というのは、書いた人の個性がとても如実に現れると思うんです。
大袈裟かもしれませんが、
文体や癖などで、今までにどういった本を読んで育ってきたか、
まで分かってしまうような気がします。
そしてやはり文章を書く、という行為は、
得た情報を文章にアウトプットするという作業を行うことで、
記憶に定着しやすくなりますから、
それ自体にもとても意味があります。
そういった定着した記憶を会話の引き出しとして利用することで、
僕のようなコミュ障も、
人並みに会話ができるようになるのだと考えています(できてないですか?)。
また、当然の事ながら、
すべてをchat GPTに頼っていると、
自分で物事を考えたり創作することが無くなっていきます。
頼りすぎて無気力になってしまわないように、ほどほどにしておいた方が吉、かもしれません。
◼️歯科への応用は?
あとは歯科領域への応用ですよね。
こちらもどんどん進んでいますよ。
これを話し始めると、またとても長くなってしまいますので、また別の機会にお話ししたいと思います。
その時まで更新を続けられるように頑張りますので、
皆様、どうぞよろしくお願い致します。
Hatch Dental Clinic
平沼貴大
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