ご無沙汰しております。
Hatch Dental Clinicの平沼です。
先日、前のクリニックから診させていただいている患者様から筍をいただきました。
ハチクというらしいです。正確には筍とは別の種類として分類されるみたいです。
スタッフのみんなと分け合って、僕もさっそくその日のうちに茹でていただきました。
ネットで茹で方を調べまして、お米と一緒に塩で茹でただけなのですが、びっくりするほど美味しかったです!

同じ患者様から銀杏をいただいた事もありまして、銀杏というのも自分から買って食べる事はなく、茶碗蒸しに入っているのを食べるくらいでした。
ですが、いただいた銀杏を食べた事をきっかけに銀杏にハマってしまい、何度もスーパーで買って食べるようになってしまいました。
僕は実家が長野の田舎の方だったので、父親がよく近所の神社で銀杏を拾ってきて食べていたのを思い出します。
その頃の僕は一切食べなかったですが、、
このように、普段食べることの無い旬の食べ物を楽しむことができるのも、季節の変化を感じて良いですね。
今回、専門的な内容としては
『ダイレクトボンディング』
についてお話したいと思います。
ダイレクトボンディングは、白い詰め物で歯が欠損している部位を修復する方法です。
方法自体は昔から存在しておりまして、前歯などの小さな虫歯をちょっと埋める時に用いるコンポジットレジン(CR)という材料を使った方法です。
なぜ呼び方が違うのかと言うと、保険治療によるコンポジットレジン修復と、自費診療によるコンポジットレジン修復を分かりやすく区別するため、と考えています。
保険治療におけるコンポジットレジン修復は、手早く行う事ができ、ある程度の安定性もあります。
しかし、時間や材料が限られている事から、歯との間に隙間や段差ができてしまう事があり、これが2次虫歯に繋がります。
ダイレクトボンディングでは可能な限り歯との隙間や段差を無くして処置を行う事ができますので、2次むし歯のリスクを減らす事ができ、さらに、さまざまな色調を重ねながら使用することで、かなり審美性にも優れた仕上がりになります。
このダイレクトボンディングで気をつけなければいけないのは、術者の技術力に結果が大きく左右されるという点です。
普段からダイレクトボンディングを行なっている熟練の歯科医師は、結果の良し悪しに波が出る事は少ないです。
しかし、普段保険診療を中心に行なっていたりすると、経験値が乏しく、たまに気合いを入れてダイレクトボンディングをしようと思っても、なかなか思うようにいかなかったりします。
より確実に行う事ができた場合のダイレクトボンディングは非常に安定性が高く、セラミック修復よりも長期的に予後が良好であることもしばしば。
また、セラミックは歯を削る量が多いのに対して、ダイレクトボンディングではむし歯の部位だけを取り除いて、健康な歯質は保存する事ができます。
(セラミックは厚みを取らなければ割れてしまうので、2mmほど掘り削る必要があり、脱離防止のため面積を広く取る必要があり、健康な歯質まで削って範囲を広く取ります)
ここ最近、実感としてダイレクトボンディングの需要が急増しているように感じます。
これはコンポジットレジンの物性が向上し、接着力の強さや、噛んだ時の強度がよくなってきていることから、適用範囲が広がっている事が挙げられます。
前歯だけでなく、小臼歯や大臼歯でも範囲が大きすぎなければ適用になります。
そして、よりミニマム・低侵襲な処置で、審美的、かつ安定性も高い方法になりますので、時代の流れを考えると当然の事と思います。
歯医者に行って小さな虫歯が見つかり、
「むし歯がありますので、削って白い詰め物を入れておきましょう」
と有無を言わさず治療してしまう事が非常に多いのではないでしょうか。
ここにも、実は大きな選択肢があります。
患者様が思っているよりも、重要な選択肢だと考えます。
僕自身も自分の小さなむし歯を修復する際には、(信頼して任せられる歯科医師がいれば)ダイレクトボンディングを適用したいと考えています。
それでは、また近いうちに(できれば)更新いたします。
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