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歯がボロボロで歯医者に行けない方へ|怒りません。何から始まるかを解説

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歯がボロボロの状態から治療を始める患者様へ

「こんな口の中、見せるのが恥ずかしい」

「絶対に怒られる」

「もう手遅れだと言われそうで、行けない」

——そう思って、何年も歯科医院から足が遠のいている方。この記事は、その方に向けて書いています。

まず、いちばん大事なことをお伝えします。

歯科医師は、怒りません。

むしろ私は、やりがいがあって嬉しいです。ウェルカムです。
患者さんの悩みが大きければ大きいほど、絶対に良くしてあげたい、と思うものです。

Hatch Dental Clinic 院長 平沼 貴大

歯がボロボロになってしまった方を、私は今までたくさん診てきましたし、治療も行ってきました。そういう方は、心配なことがとても多いと思います。

でも、どんな状態であっても、そこからがスタートです。必ずゴールはあります。

この記事では、受診をためらう理由を一つずつ解きほぐしながら、実際に行ったら何が起こるのかを具体的にお話しします。

この記事の要点
  • 歯科医師は怒りません。関心があるのは「なぜこうなったか」ではなく「ここからどうするか」だけです
  • 初診でいきなり削ることは原則ありません。まず状態を把握し、計画を立ててからです
  • 全部を一度に治す必要はありません。緊急性の高いところから、ご都合に合わせて進められます
  • 多くの治療は保険診療で対応できます。ご予算の上限があれば、その範囲で優先順位をつけます
  • 噛める歯がほとんどなくても、手遅れではありません。噛み合わせを一から作り直す方法があります

なぜ歯がボロボロになってしまうのか

まず知っておいていただきたいのは、これは「だらしなさ」の問題ではないということです。実際には、いくつもの要因が重なって起こります。

若い方に多いパターン

意外に思われるかもしれませんが、若い方も少なくありません。

高校生や大学生の頃に部活が忙しくて歯磨きがおろそかになった。親元を離れて生活リズムが崩れ、気が緩んでしまった。そうして一気にむし歯が増えてしまう——よくあるパターンです。

そして一度増えると「治療にお金も時間もかかりそう」「もう遅い」と感じて、さらに足が遠のく。この悪循環が、いちばんの問題です。

年齢を重ねてからのパターン

年齢が上がるにつれて、次のような要因が増えてきます。

  • 被せ物・詰め物が多い——古い修復物の下で二次むし歯が進行していることがあります
  • 歯周病——痛みがないまま骨が失われ、気づいたときには歯がぐらついている
  • 根の治療をした歯が多い——神経のない歯は痛みを感じないため、問題の発見が遅れます(詳しくはこちらの記事

その他の要因

  • 定期的な歯科検診を受けていない
  • 甘いものを頻繁に摂る習慣
  • 喫煙
  • 噛む力が強い——歯ぎしり・食いしばりがある方は、歯が割れたり被せ物が壊れたりするリスクが高くなります
  • 体質的な要因

複数が重なっているケースがほとんどです。「あなたのせいだ」と単純化できる話ではありません。

歯科医師は、本当はどう思っているのか

ここが、いちばんお伝えしたいところです。

患者さんは「呆れられるのでは」「説教されるのでは」と心配されます。でも、歯科医師の関心は「なぜこうなったか」ではなく「ここからどうするか」だけです。

過去を責めても、歯は治りません。私たちの仕事は、口の中の状態を改善して、噛める状態を取り戻すお手伝いをすることです。それ以上でも以下でもありません。

そして正直に言えば、難しい症例ほど「絶対に良くしてあげたい」と思うものです。これは多くの歯科医師に共通する感覚だと思います。

もし過去に、歯科医院で責められるような言い方をされた経験があるとすれば——それはその歯科医院の問題であって、あなたの問題ではありません。

初診で何が起こるのか

「行ったら何をされるか分からない」——これが受診をためらう最大の理由だと思います。なので、具体的に書いておきます。

  1. お困りごとを伺う どこが気になっているか、いつからか、痛みはあるか。そして「どうなりたいか」をお聞きします。ここでご予算やご都合をお伝えいただいても構いません。
  2. 検査を行う レントゲン撮影、口腔内写真、歯周組織の検査など。現在の状態を客観的に把握するためのステップです。この時点で削ることはありません。
  3. 応急処置(必要な場合のみ) 強い痛みや腫れがある場合は、その日のうちに処置を行います。逆に急を要さない場合、初日はここまでで終わることもあります。
  4. 治療計画をご説明する 検査結果をもとに、どこにどんな問題があるか、何を優先すべきか、どういう順番で進めるかをご説明します。当院では画像をお見せしながら説明します。
  5. 納得いただいてから治療開始 その場で決めていただく必要はありません。持ち帰って考えていただいて構いません。

当院では、初診でいきなり削ることは原則としてありません。まず全体像を把握してから、というのが方針です。

「痛いところだけ治す」を繰り返すと、一貫性のないツギハギの口の中になってしまいます。それを避けるためにも、最初に検査・診断を行うことを大切にしています。

どんな治療法があるのか

状態によって選択肢は変わりますが、大きくは次のような治療になります。

  • むし歯の治療——詰め物、被せ物(クラウン)。神経に達している場合は根管治療
  • 歯周病の治療——歯石の除去、歯ぐきの状態の改善(歯周病治療
  • 失った歯を補う——ブリッジ、入れ歯インプラント

噛める歯がほとんどない場合

歯を失った本数が多くなると、どこで噛めばいいのか分からなくなったり、噛める場所がなくなったりすることがあります。

その場合は、一から噛み合わせを作り上げる「咬合再構成」という治療が必要になります。

これは、残っている歯・失われた歯・顎の関節・筋肉の状態まで含めて全体を設計し直す治療です。難易度が高く、正直に言えば対応できる歯科医師は限られます。

当院ではこうしたケースを包括的歯科治療として扱っています。「もう無理だ」と思われている状態でも、方法があることは少なくありません。

費用と期間の考え方

費用について

状態によって大きく異なるため、検査をしないと正確な金額はお伝えできません。ただし、次の点はお伝えできます。

  • 多くの治療は保険診療で対応可能です。当院は自費専門の医院ではなく、保険診療も通常どおり行っています
  • 自費の選択肢をご提案することはありますが、費用を含めて比較したうえでお選びいただけるようご説明します
  • ご予算の上限がある場合は、遠慮なくお伝えください。その範囲で優先順位をつけた計画を立てます

「高額な治療を勧められそう」という不安で受診できないのだとしたら、それは本当にもったいないことです。

期間について

本数や内容によりますが、数か月から1年以上かかることもあります。咬合再構成が必要な場合は、さらに長期になります。

ただし、「いつ終わるか分からない治療」にはしません。治療前に検査・診断を行い、全体の見通しをお示ししてから始める——これが当院の基本方針です。

まとめ|まずは、相談だけでも

いちばん重要なステップは、歯科医院に足を運んで、状態を相談することです。それだけです。

治療を今すぐ始める必要はありません。「どういう状態なのか知りたい」だけでも構いません。現状を知ることで、漠然とした不安が「やるべきことのリスト」に変わります。それだけでも、ずいぶん気持ちが軽くなるはずです。

どんな状態であっても、そこからがスタートです。必ずゴールはあります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。治療内容・期間・費用は口腔内の状態により大きく異なります。自由診療をご選択の場合の費用は料金表をご覧ください。

よくある質問

こんなに歯がボロボロだと、歯医者に怒られませんか?

怒りません。歯科医師にとって「なぜこうなったか」を責めることに意味はなく、関心があるのは「ここからどうするか」だけです。むしろ、勇気を出して来ていただけたこと自体を歓迎しています。

長く放置されている方ほど「怒られるのが怖い」とおっしゃいますが、そう言われた経験があるとすれば、それはその歯科医院の問題であって、あなたの問題ではありません。

初診では何をしますか?いきなり削られますか?

当院では、初診でいきなり削ることは原則としてありません。まずお困りごとを伺い、レントゲンや口腔内写真などの検査を行って、現在の状態を把握します。そのうえで治療計画を立て、次回にご説明します。

ただし強い痛みや腫れがある場合は、その日のうちに応急処置を行います。「何をされるか分からない」という不安が受診をためらう最大の理由なので、そこは順序立ててご説明します。

全部の歯を一度に治す必要がありますか?

ありません。多くの場合、痛みや腫れなど緊急性の高いところから順に対応し、その後の進め方はご相談しながら決めていきます。

治療の順番、通院の頻度、どこまで治すかは、生活の事情やご予算に合わせて調整できます。「全部やらないと診てもらえない」ということはありませんので、ご安心ください。

費用はどのくらいかかりますか?

状態によって大きく異なるため、検査をしないと正確な金額はお伝えできません。ただし、多くの治療は保険診療で対応可能です。当院は自費診療専門の医院ではなく、保険診療も通常どおり行っています。

自費の選択肢をご提案することはありますが、費用を含めて比較したうえでお選びいただけるようご説明します。ご予算の上限がある場合は、遠慮なくお伝えください。その範囲で優先順位をつけた計画を立てます。

治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

本数や内容によりますが、数か月から1年以上かかることもあります。特に噛み合わせ全体を作り直す咬合再構成が必要な場合は、長期にわたります。

ただし「終わりが見えない治療」にならないよう、当院では治療前に検査・診断を行い、全体の見通しをお示ししてから始めることを大切にしています。

噛める歯がほとんどありません。もう手遅れですか?

手遅れということはありません。歯を多く失って、どこで噛めばよいか分からない状態であっても、噛み合わせを一から作り直す「咬合再構成」という治療法があります。入れ歯、ブリッジ、インプラントなどを組み合わせ、機能を回復していきます。

ただしこの治療は難易度が高く、対応できる歯科医師は限られます。まずは診査を受けて、何ができるかを確認してください。

執筆:平沼 貴大(歯科医師・Hatch Dental Clinic 院長) 千葉県浦安市で「削る・抜く」から「守る・残す」へをコンセプトに、ラバーダム・マイクロスコープ・CTを用いた低侵襲かつ保存的な歯科治療を行っています。噛み合わせ全体を作り直す包括的歯科治療にも対応しています。歯科医師紹介はこちら →

相談だけでも、大丈夫です

浦安駅から徒歩2分。まずは今の状態を知るところから始めましょう。治療を今すぐ決めていただく必要はありません。ご予算やご都合も、遠慮なくお聞かせください。

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