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スタッフ教育の大切さについて|「歯石取り」と「クリーニング」の違いを浦安の歯科医師が最新研究から解説

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こんにちは!歯科医師の平沼です。

久々のブログ更新になります。やっぱり、一度更新が途絶えてしまうとなかなか更新しなくなってしまいますね。これからはちょこちょこ更新していきたいです(と今の時点では思っています)。

最近本当に患者さんからご指摘が多い「予約がなかなか取れない」という問題…こちら、いまだに解決には至っていません。

一時期、予想を超える新規患者様のご予約をいただいておりまして、予約が回らなくなってしまいました。徐々に緩和していたのですが、お盆休みなどが挟まると、またどうしても予約が取れない状況になってしまっております。

大変申し訳ないのですが、少しでも緩和するよう施策はとっておりますので、今しばらくご辛抱をお願いいたします。また、新規ご予約の患者様に関しましては、予約が取りづらいという事をご承知の上で予約をとっていただきたく存じます。

今年から、スタッフの知識・技術向上のため院内勉強会を開催しています。今までに何回か開催しているのですが、その中のトピックにあった、歯のクリーニングに関して、今回さらっとお話ししようかと思います。

院内スタッフ教育実習の様子
スタッフ教育実習の様子

「歯石取り」と「クリーニング」、実は奥が深い話 ― 浦安の歯科医院が最新エビデンスから考えること

「スケーリング(歯石除去)」「SRP(歯石除去+根面のお掃除)」「ポリッシング(歯面の研磨)」について、最新の研究データを改めて見直しました。

患者さんの中には「歯石取りって毎回全部の歯にやるものでしょ?」「クリーニングはピカピカに磨いてもらうのが一番」と思っている方も多いかもしれません。実は、最新の研究ではそのイメージと少し違う結論が出ています。今日はその内容を、なるべくわかりやすくご紹介します。

歯石は「ある場所だけ」取るのが今のスタンダード

以前は「歯石があってもなくても、念のため全体にスケーラーをかける」という考え方も一般的でした。しかし、2015年のコクランレビュー(複数の質の高い研究をまとめた信頼性の高い報告)では、歯石が見つかった部分だけを選んで除去する方法と、口の中全体に処置をする方法とで、歯周ポケットの深さや出血のしやすさといった治療成績に差がないことがわかっています。

必要のない部分まで器具を当てると、歯の根の表面を傷つけたり、痛みや出血のリスクを増やしたりすることにもつながります。そのため当院でも、「歯石がある場所を見極めて、そこだけしっかり処置する」という選択的なアプローチを大切にしています。

歯石がなければ、優しい器具でお手入れ

定期的なメンテナンスに通われていて、歯石がほとんどない患者さんについては、超音波スケーラーよりも柔らかいブラシタイプの器具(エアスケーラーやソニックブラシなど)を使うことがあります。振動数が超音波よりも穏やかで、水流の力でバイオフィルム(歯垢の膜)を優しく除去できるため、歯面への負担が少なくて済みます。

一方で、歯石そのものがある場合はブラシだけでは取りきれないため、そこは従来通りしっかりとした器具での処置が必要です。「状態に合わせて道具を選ぶ」というのがポイントです。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)は2段階の処置

歯周病の治療でよく行われるSRPは、実は2つの目的を持つ処置です。

・スケーリング:歯石そのものを取り除く

・ルートプレーニング:歯の根の表面を滑らかに整え、汚れが再び付着しにくい状態をつくる

この2つを組み合わせることで、歯周ポケットの奥深くまで対応していきます。手用の器具(キュレット)と超音波、それぞれに得意な場面があり、研究上はどちらも治療効果に大きな差がないとされていますが、実際の臨床では組み合わせて使うことが多いです。

処置後、すぐに結果は出ない ― 「待つ」ことも治療のうち

SRPを行った後、歯ぐきの中では次のような治癒の経過をたどります。

・1〜2週間:炎症が落ち着き始める

・2〜4週間:組織の修復が進む

・4〜8週間:歯ぐきが根面に新しく付着していく

・3〜6ヶ月:組織全体が安定する

このため、当院では処置後すぐに「治療完了」とするのではなく、4〜8週間後に再評価を行い、その時点でのポケットの深さなどを確認してから、メンテナンスに移行するか、追加の処置が必要かを判断しています。「効果が出るまで少し時間がかかる」というのも、体の治癒力を活かす上では自然なことなのです。

なお、治癒を妨げる要因として特に大きいのが喫煙です。禁煙は歯周病治療の効果を大きく左右します。

クリーニング(ポリッシング)は「全員に同じように」ではない

歯の表面をツルツルにするポリッシングは気持ちが良いものですが、最新の考え方では「全員に毎回ルーティンで行う」のではなく、着色汚れの程度や歯の表面の状態に応じて選択的に行うのが望ましいとされています。研磨剤で毎回削ることで、歯の表面をかえって傷めてしまう可能性があるためです。

また、研磨方法にも種類があります。

・ラバーカップ+研磨ペースト:歯の表面の細かい凹凸に沿いやすい

・エアフロー(パウダーによる噴射式クリーニング):歯面への負担が少なく、歯周ポケットの中の汚れにもアプローチできる

2025年に発表された比較的新しい研究では、歯ぐきの中(歯周ポケット内)へのエアフロー処置が、従来のSRPと同程度にポケットの深さや出血を改善しつつ、痛みや不快感は明らかに少ないという結果も出ています。今後、こうした低侵襲な選択肢がさらに広がっていく可能性があります。

まとめ

・歯石は、ある部分だけを選んで丁寧に取るのが基本

・歯石がない方には、より優しい器具でのケアも選択肢に

・SRPは「歯石除去」と「根面を滑らかにする」の2段階

・処置後は4〜8週間ほど治癒を待ってから再評価

・クリーニングも一人ひとりの状態に合わせて内容を調整

「昔ながらのやり方が絶対」ではなく、研究データをもとに一人ひとりに合った処置を選ぶこと。それが、当院が浦安で診療を続ける中で大切にしていることです。気になることがあれば、次回のご来院時にぜひスタッフにお尋ねください。

本記事は院内スタッフ向け勉強会(2026年6月30日実施)の内容をもとに作成しています。

余談:トライアスロンに挑戦しています

余談ですが、去年から新しいことに挑戦しようと思い、トライアスロンと英語の勉強を始めました。英語に関してはまた機会があればお話しいたします。今回はトライアスロンに関してのお話をしたいと思います。

ご存知の方も多いかと思いますが、トライアスロンはスイム、バイク、ランの3種目で競う競技です。

ランニングは、そこまで自信はないものの、継続することで距離とタイムは伸ばせると思い、週に2〜3回、10kmほどのランニングを行っていました。バイクは以前からロードバイクでツーリングをしていたこともあって、そこまで苦にはなりませんでした。

そしてスイム。僕は以前(といっても小学生の頃)スイミングスクールに通っていたのですが、それでもスイミングは苦手で、25m泳ぐのがやっとのところからスタートでした。トライアスロンのスイムは1.5km…これが本当に辛かったです。最終的に半年ほどトレーニングをしましたが、1.5km泳ぎ切るのがやっと、というところまでは到達できました。

トライアスロン大会にて仲間と
大会当日、仲間と

そして迎えた館山わかしおトライアスロン。初めてのウェットスーツを着てのオープンウォータースイム。結果は無念のリタイア……。

決して舐めていたわけではありませんでしたが、海で泳ぐことの恐怖を痛感いたしました。足が付かないことの恐怖でパニックになり、救助され、ボートで岸に戻りました。これが本当に悔しかったです。

もちろん、リベンジするつもりですが、果たしてオープンウォータースイムのトラウマを克服することができるのでしょうか……。

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました!

また次回のブログでお会いしましょう!