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ホワイトニングの種類と選び方|3方式の違い・効果・リスクを歯科医師が解説

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こんにちは。Hatch Dental Clinic 院長の平沼です。

「ホワイトニングって、結局どれを選べばいいんですか?」——診療室でよく聞かれる質問です。

歯科医院で受けられるホワイトニングは大きく3種類。ただ、どれが正解というものではなく、「いつまでに」「どのくらいの白さを」「どれだけ維持したいか」で選ぶべきものが変わります。

この記事では、3方式の違いを比較表で整理したうえで、意外と知られていない注意点までまとめました。

この記事の結論
  • 期限があるならオフィス、自然な白さと持ちならホーム、両方ならデュアル。これが基本の選び方です
  • 研究では、家庭用の10%過酸化尿素でも医院での施術と同等の効果が得られたという報告があります。「医院の方が必ず優れている」わけではありません
  • 色戻りは家庭でゆっくり白くした方が少ない傾向があります
  • 知覚過敏は3〜8割の方に起こります。ただし多くは軽度で数日以内に治まります
  • 詰め物・被せ物は白くなりません。前歯に人工物がある方は計画段階での相談が必須です
  • サロンのセルフホワイトニングは「汚れ落とし」であって漂白ではありません

ホワイトニングの3つの種類

まず全体像を表で整理します。

項目オフィスホームデュアル
行う場所歯科医院自宅医院+自宅
薬剤の濃度高濃度低濃度両方
白さの実感早い(1回でも変化)ゆっくり(2〜4週)早い
色戻りしやすいしにくいしにくい
知覚過敏出やすい比較的少ない出やすい
手間通院のみ毎日の装着が必要通院+毎日
費用の目安高(2つの合計に近い)

※費用は方式・回数・使用する薬剤によって異なります。当院の料金は料金表をご確認ください。

① オフィスホワイトニング

歯科医院で行う方法です。高濃度の薬剤と専用のライトを使用するため、1回の施術でも白さを実感しやすいのが特徴です。

向いている方:結婚式・写真撮影・面接など期限がある方、自分で毎日ケアするのが難しい方

注意点:短期間で一気に白くするぶん色戻りしやすく、薬剤の濃度が高いため知覚過敏も出やすい傾向があります

② ホームホワイトニング

ご自宅で、歯型に合わせたマウスピースに薬剤を入れて、毎日少しずつ白くしていく方法です。

じわじわと白くなるため仕上がりが自然で、色戻りも少なめ。研究でも、10%過酸化尿素を用いた家庭でのホワイトニングは、医院での施術と比べても遜色ない効果が得られたと報告されています。

向いている方:急がない方、自然な白さを求める方、しみやすい方

注意点:効果が出るまで2〜4週間かかり、毎日の装着が必要です。この「続けること」が最大のハードルで、途中でやめてしまう方が一定数いらっしゃいます

③ デュアルホワイトニング

オフィスとホームを組み合わせる方法です。医院で一気に白くしてから、自宅でその白さを定着・維持させます。

向いている方:早さと持続性の両方を求める方、しっかり白くしたい方

注意点:費用は2つの合計に近くなり、知覚過敏も出やすくなります

結局どれを選ぶべきか

選び方の目安
  • 1か月以内に予定がある → オフィス、またはデュアル
  • 特に急がない・自然に仕上げたい → ホーム
  • しみやすい・知覚過敏が心配 → ホーム(低濃度からスタート)
  • 白さを長く保ちたい → ホーム、またはデュアル
  • 毎日のケアが続く自信がない → オフィス

正直なところ、「絶対にこれが正解」というものはありません。ライフスタイルと相性の問題が大きいので、実際にお話ししながら決めていくのが一番確実です。

受ける前に知っておいてほしいこと

むし歯・歯周病があるとできません

薬剤がしみたり、症状が悪化したりする可能性があるため、治療が先になります。「すぐ白くしたい」というご希望でも、ここは順序を守る必要があります。

詰め物・被せ物は白くなりません

ホワイトニングの薬剤が作用するのは天然の歯だけです。コンポジットレジン、セラミック、金属などの人工物は色が変わりません。

前歯に人工物がある方は、天然歯だけが白くなってかえって色の差が目立つことがあります。この場合、ホワイトニングで白さを出してから人工物を作り直す、という計画になります。審美歯科治療とあわせてご相談ください。

白くなる限界には個人差があります

もともとの歯の色、エナメル質の厚さ、変色の原因によって、到達できる白さは変わります。特に抗生物質による変色(テトラサイクリン歯)やエナメル質形成不全では、ホワイトニングだけでは十分な効果が得られないことがあります。

その場合はセラミックなど別の方法をご提案することになります。

受けられない方もいます

無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方は原則として行いません。

サロン・ジムの「セルフホワイトニング」との違い

最近はジムやエステなどでも「ホワイトニング」を見かけるようになりました。ここは誤解が多いところなので、はっきり書いておきます。

使える薬剤が根本的に違います。

歯科医院では過酸化水素や過酸化尿素といった漂白作用のある薬剤を使えますが、これらは医薬品にあたるため歯科医院以外では使用できません。

そのため、サロンなどのセルフホワイトニングは「着色汚れを落とす」ケアにとどまります。つまり、歯が本来持っている色より白くなることはありません。

汚れを落とすという意味では有用ですし、否定するつもりはまったくありません。ただ「本格的に歯を白くしたい」と考えている方には、物足りない結果になる可能性が高いです。

リスク・副作用について

ホワイトニングに伴う主なリスク・副作用
  • 知覚過敏:もっとも多い副作用です。報告により幅がありますが、3割から8割近くの方に生じるとされています。多くは軽度〜中等度で、施術後数日以内に治まります。薬剤の濃度が高いほど出やすく、低濃度の家庭用では発現率が低いという報告があります
  • 歯ぐきの一時的な白変・刺激感:薬剤が歯肉に触れた場合に起こることがありますが、通常は短時間で回復します
  • 効果の個人差:期待した白さに到達しない場合があります
  • 色戻り:時間の経過とともに徐々に色が戻ります。維持にはタッチアップが必要です
  • 人工物との色調差:詰め物・被せ物は白くならないため、色の差が生じることがあります

※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。費用は料金表をご覧ください。治療結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。

よくある質問

オフィス・ホーム・デュアル、どれを選べばいいですか?

「いつまでに白くしたいか」で決めるのが分かりやすいです。結婚式や写真撮影など期限が決まっているならオフィス、期限がなく自然な白さと持ちを重視するならホーム、両方を求めるならデュアルです。

研究では、どの方式でも色調は改善し、家庭用の10%過酸化尿素でも医院での施術と同等の効果が得られたとする報告があります。一方で色戻りは家庭用の方が少ない傾向があり、知覚過敏は医院での高濃度施術で出やすい傾向があります。

ホワイトニングで歯がしみることはありますか?

あります。知覚過敏はホワイトニングで最も多い副作用で、報告により幅がありますが3割から8割近くの方に生じるとされています。多くは軽度から中等度で、施術後数日以内に治まります。

薬剤の濃度が高いほど症状が出やすく、家庭用の低濃度(10%過酸化尿素)では発現率が低いという報告があります。しみやすい方は濃度や施術間隔を調整できますので、事前にご相談ください。

詰め物や被せ物も白くなりますか?

白くなりません。ホワイトニングの薬剤が作用するのは天然の歯だけで、コンポジットレジン・セラミック・金属などの人工物には効果がありません。

そのため、前歯に詰め物や被せ物がある方は、天然歯だけが白くなって色の差が目立つことがあります。この場合、ホワイトニング後に人工物を作り直すことを含めて計画を立てる必要があります。

サロンやジムのセルフホワイトニングとは何が違いますか?

使える薬剤が根本的に異なります。歯科医院では過酸化水素や過酸化尿素といった漂白作用のある薬剤を使用できますが、これらは医薬品にあたるため歯科医院以外では使用できません。

サロンなどのセルフホワイトニングは着色汚れを落とすケアであり、歯そのものを本来の色より白くすることはできません。汚れを落とすという意味では有用ですが、目的が違うものとお考えください。

誰でもホワイトニングを受けられますか?

受けられない場合があります。むし歯や歯周病がある場合はその治療が優先です。また、無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方は原則として行いません。

エナメル質形成不全や、抗生物質による変色(テトラサイクリン歯)など、ホワイトニングでは十分な効果が得られにくいケースもあります。まずは診査を受けて、適応かどうかを確認してください。

白さはどのくらい持ちますか?

個人差が大きく、数か月から2年程度と幅があります。コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなど着色しやすい飲食物の頻度、喫煙の有無、定期的なクリーニングを受けているかで変わります。

一般に、医院で短期間に白くする方法より、家庭で時間をかけて白くする方法の方が色戻りは緩やかとされています。定期的にタッチアップを行うことで維持しやすくなります。

まとめ

ホワイトニングは、鏡を見て「ちょっといいかも」と思えるだけで気分が変わる、そういう治療です。

ただ、効果が出るまでの過程と、その後の維持まで含めて「自分に合ったスタイル」を選ぶことが成功のコツだと思っています。急いで白くして色が戻る、続かなくて途中でやめる——そういう「もったいない結果」を避けたいところです。

最近は上記の3種類以外にもさまざまな方法が登場しています。当院でも、しっかりとした効果が確認できるものであれば採用を検討していきます。何か勉強する機会があれば、またブログに書きますね。

執筆:平沼 貴大(歯科医師・Hatch Dental Clinic 院長) 千葉県浦安市で「削る・抜く」から「守る・残す」へをコンセプトに、ラバーダム・マイクロスコープ・CTを用いた低侵襲かつ保存的な歯科治療を行っています。歯科医師紹介はこちら →

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余談:開業と『当たり前を疑う』こと

※ここから先は歯科の本題とは関係のない雑談です。

ブログ、なんとか継続できております。写真がないので、日常の診療風景を出しますね。

Hatch Dental Clinic の日常の診療風景
日常の診療風景

最近、僕の周りの友人たちが、続々と独立開業しております。年齢的にも開業するのに適した年齢といえますので、当然の流れとも考えられます。

いろいろと相談される事も多く、僕も開業した一年半前くらいの頃を思い出します。

"使い慣れた器具やソフトウェアを、何も考えずに採用しない事"

僕が開業する時に気を付けた事がひとつあります。それが、これです。

以前勤めていたクリニックで使用していた器具、診療入力ソフトやカウンセリングソフトなど、使い慣れている、使い方を覚えている物をそのまま使う先生、とても多いです。

ですが、ひとつの器具、ソフトウェアなどに関しても、たくさんのメーカーが同種のものを出しており、それぞれの得意・不得意であったり、費用が全然違っていたり、最新の物が出ていたり、、、など、調べてみると本当にいろいろな物があることを知りました。

おそらく、今まで使っていた物と同じものは、当院ではほとんど採用していないと思います。

『当たり前を疑う』という事が大切になる場面が、日常にはたくさん潜んでいますよ。

この『当たり前を疑う』という言葉、なんとなく聞き覚えがあるな、と思っていたのですが、、Nintendo Switchの『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』というゲームの開発コンセプトが『ゼルダの当たり前を見直す』というものだったらしいです。

僕は成人してからあまりゲームをしなくなったのですが、このゲームは自分でも驚くほどにどハマりしてしまいまして、夜中までやって早朝から再開する、というハードスケジュールでプレイしておりました。

今までの『当たり前』という枠に囚われたままだったら、このような名作は誕生しなかったのでしょうね。

模様替えをしたカウンセリングルーム
関係ないんですが、カウンセリングルームの模様替えをしました