こんにちは!Hatch Dental Clinic の平沼です!
この頃一気に寒くなってまいりました。
前の週までTシャツで出歩いていたかと思えば、次の週にはダウンジャケットを着ている方もちらほら見え始めていたりと、寒暖差が非常に大きく体調を崩しやすい季節です。
風邪を引いている方もかなり増えてきている様子ですが、皆様はお身体大丈夫でしょうか?
僕はまだヨーグルト生活を続けているおかげか、風邪を引いていません。もしかしたら風邪を引いた事に気付いていないだけかもしれませんが、、
ヨーグルトメーカー、おすすめです!(前回のブログ参照)
僕は長野出身ですが、寒さには弱いです。
夏の方が好きなんですね。
ですが、今年の夏は厳しかったですね。人間も辛かったと思いますが、わんちゃんを飼っている方も大変だったのではないでしょうか。
真夏には、早朝でもかなりの暑さだったため、夜中にしかお散歩が出来ないという状況でした。
最近は日中であってもお散歩ができるようになりましたね。
わが家の豆柴たのすけです。
気付けばもう6歳になりました。身体は小さいですが、すっかり大人の表情です。
本題になりますが、ご報告が遅くなってしまい申し訳ありません。
師匠の綿引淳一先生の下、僕が参加させていただいた『THE ORTHO-PERIO PATIENT』という書籍が出版されましたので、ご報告させていただきます。
よく見ると僕の名前がありますよ!
ORTHOというのは『orthodontics』の事で、日本語で『矯正歯科』です。
PERIOというのは『periodontics』の事で『歯周病』を意味します。
つまり、歯周病と矯正歯科の関連について書かれた本になります。
僕はチャプター5, 歯周病患者に対する包括歯科検査について担当させていただきました。
内容は難しいながら読み応えがあって面白いのですが、歯医者でなければ手に取る事はないかもしれませんね。
僕は根管治療やむし歯治療などの、マイクロスコープを使った細かい処置を得意としている一方で、噛み合わせなども積極的に学んでいます。
というのも、ある1つの分野に囚われてしまうと、他の問題点に目が向かなくなる傾向があるためです。
こういった現象を『tunnel vision』と言いますよね。
この書籍では、歯周病に罹患した患者さんの矯正治療について書かれています。
そして同時に、矯正治療を前提とした、お口全体の治療についても詳細にまとめられています。
そのような治療を『包括歯科治療』と言います。
一本の歯のトラブルであっても、原因はお口全体からきている事がある、というものです。
『包括歯科治療』は、こういった問題を解決することを目的としています。
一つの専門分野に特化するのはシンプルでいいと思うのですが、歯科(に限らずですが)は全ての分野が密接に関わり合って成り立ちます。
そのため、他科との連携においてはかなり密接な関係かつ、綿密な情報共有が必要となります。
なので、3つないし4つ、5つと専門分野を増やしていくことで、自身の治療の幅も広がります。
治療方法というのは、歯医者の知識・技術に依存します。
つまり、その辺の歯医者が
「これは抜歯して入れ歯だね」
と言ったとしても、いくつかの分野に精通している歯科医であれば
「抜歯を避ける方法があります。もし抜歯になったとしたら、入れ歯かブリッジかインプラント、あるいは矯正治療や歯牙移植という選択肢があります」
といったふうに、治療の選択肢は歯医者の知識・技術の量によってかなりの差が出るのです。
担当の先生を信じるのはとても大切な事です。
しかし、盲信してしまう事で自身の不利益に繋がる事もあるかもしれません。
全ての物事の最終決定は、自身で行わなければならないのです。
専門的な分野だからこそ、治療の選択肢を増やすために、セカンドオピニオンというのは非常に有効な手段です。
選択肢が多いとかえって悩んでしまいますが、他の可能性を潰して、ひとつだけ提示された方法を選択するというのは、僕は、自身のためになるとは思いません。
複数の方法を説明されて、それぞれのメリット・デメリットやリスクを理解した上で自分で選択する、というのが、後悔を生まないためには必要だと思います。
根管治療を主訴として来院された患者様であっても、当該部位だけでなく、口腔内全体の検査をした上で診断内容のご説明をさせていただいているのは、こういった理由があるためです。
とはいえ、不必要に大がかりな治療を勧めることは絶対にありませんので、どうぞご安心くださいませ。
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