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Hatch Dental Clinic

国際歯科大会とワールドデンタルショー

Hatch Dental Clinicの平沼です。



 先日の包括的矯正歯科研究会の例会に続いて、9月29,30日10月1日の3日間にわたって行われたワールドデンタルショーと、国際歯科大会に行ってまいりましたので、そのご報告です。




 ワールドデンタルショーというのは、歯科器材の開発、販売を行っているメーカー、商社が展示場にてブースで紹介するというものです。

東京ゲームショウやモーターショーのようなものですね。(僕が行ったことがあるのは家具展ぐらいですが)



 ここから読み取れる現在の歯科の潮流として、やはり各社こぞってアピールしていた口腔内スキャナー(IOS)は流れが向いてきているようです。

というより、ここ数年スポットが当たり続けています。



 皆さん歯科医院に行って虫歯を取ったりした後は、虫歯の大きさにもよるとは思いますが、型取りをして、詰め物が出来てくるかと思います。

その型取りを、従来の粘土のような物ではなく、デジタルで行う(光学印象)ための装置が口腔内スキャナーです。

 何年も前からあったのですが、性能が安定してきたため、大手メーカーしか製造していなかった物が、各社製造するようになり、それに伴って価格も現実的になってきています。(上位機種は高いですが、、)

写真だと人が少ないですが、混雑時は歩くのもやっとなくらい人が多くなります。




 ワールドデンタルショーと同時開催されているのが国際歯科大会です。

4年に一度開催されるため、歯科のオリンピックと言われたりします。

分野を問わず、著名な先生方を世界中から集めて講演を行っていたいだく、日本で1番大きな歯科の講演会になります。

会場が複数に分かれており、同時刻に複数の先生方が講演を行っています。

大きなロックフェスのようなものですね。

自分の興味がある分野、講演を選択して聴講できるという事です。

会場間の距離が遠すぎて、さらに屋外を移動するため、汗っかきの僕はびちょびちょになりながら聴きました。

今回は、矯正歯科、接着歯学、歯内療法(根管治療)を中心に講演を周って聴講してきました。



 この中では歯内療法の講演に最も時間を掛けて聞いたのですが、はっきり言ってしまうと、歯内療法学は今のところ目立った進歩はなさそうです。

CBCT、マイクロスコープ、ニッケルチタンファイルの普及というパラダイムシフトがありましたが、そこから革新的な事柄は未だ起こらなさそうです。

インスツルメンツ(器具)の開発による地味な進歩はちょこちょこありますが。

 今はまだ、自分のやり方は変えずに、より確実な術式を用いて処置を行い、情報収集のためのアンテナだけは常に立てておきたいと思います。



 最も興味を引かれたのは、ペンシルベニア大学のMarkus B. Blitz先生による『審美歯科におけるCAD/CAMセラミック〜Adhesion(接着)のAからZirconia(ジルコニア)のZまで〜』という講演でした。

やはり、歯内療法と比べて接着歯学は今熱いです。

内容までお話するとかなりマニアックになってしまいますので割愛しますが、実践する機会が多々あるかと思いますので、また症例を交えてご紹介させていただければと思います。


それでは、今回はここまでで失礼します。

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